コラム

LMS市場の動向と、なぜ今e-ラーニングに注力するのか?


2019年1月、ウェブプラ合同会社を設立しました。これまでもWACAウェブ解析士認定講座の実施や各種法人に向けた研修事業を行ってきましたが、今後は法人格を持った事業体として、e-ラーニング展開の強化や、デジタルマーケティングのオンラインでのチーム提供などを展開していく予定です。

ところで、なぜウェブプラで今e-ラーニングなのか?について、LMS市場の動向と併せて、まとめてみます。

LMSとは?

LMSは、Learning Management Systemの略称であり、そのまま翻訳すれば「学習管理システム」の事を言います。国内では「eラーニング」というワードの方が一般的ではありますが、LMSという市場は決して新しいものではなく、検索推移を見ても一定の市場規模を維持しており、ここ数年穏やかに上昇傾向でもあります。

数年前にバズワードとなった印象のある「Edtech」と比べても、LMSの方が検索ボリュームは高いようです。

e-ラーニング市場規模について、昨年のデータにはなりますが矢野経済研究所の調査によると、2,000億円を超える規模となっています。

eラーニング市場規模推移 – 株式会社矢野経済研究所プレスリリースより引用

LMSの機能とシステム

LMSは主に下記の機能を有しています。

  • 動画による講座配信機能
  • 理解力を確認するテスト機能
  • 受講者同士によるディスカッション機能
  • 資料の保存・検索機能

特に大規模なオンライン公開授業においては「MOOC(Massive open online course)」と呼ばれ、その日本版として「JMOOC」が複数サービスを束ねる形で展開されています。

JMOOC 公式サイト

LMSは、専用のコンテンツ管理システムがすでにオープンソースで提供されている為、コンテンツさえ用意できれば提供する事はさほど難しいものではなくなりました。

その代表格として「Moodle」があります。

Moodle 公式サイト

Moodleは、2001年に公開されたオープンソースのLMSです。230もの国々、1億4千万人を超える受講者が利用しています。日本においても様々な大学がMoodleでオンライン講座が提供されています。

そして、ウェブ解析士協会が展開する「ウェブ解析士マスター講座」も、現在Moodleで展開されるようになっています。

LMSを活用するメリット・デメリット

現在、ウェブ解析士マスター講座でMoodleを実際に活用するようになり、

  • 場所と時間に制限なく、講座を提供することができる
  • 基礎学習だけでなく、実技のロールプレイもオンラインでの対面受講がする事で、学習と指導の両方で時間を最大限有効に使える
  • 質問コンテンツごとに全体へ公開する事で、つまづきやすいポイントの理解と知識の共有ができる

といったメリットを感じています。特に、時間と場所の制約に対するメリットは、これまでの講座展開の課題を大きく前進させるものと感じています。

一方、これらの要素が「反転学習」と呼ばれる学習方法と同様であり、反転学習のデメリットでも上げられる

  • 事前学習の時間の有無が、その後の講座の進捗に大きく影響を与える
  • 受講のタイミングや課題となるポイントが個々で異なる為、理解力の平準化が難しい

といった点に注意が必要です。

個人的には、現在のLMSの機能とコンテンツ面での改善の他に、チャットボット等の活用による事前学習のサポート体制の自動化は必須ではないかと考えています。

実際に海外では、とある大学が学生に対してチャットボットでのサポートを行うことで、退学率を大幅に減少させることができた、というレポートが公開されています。

アクセス状況や理解度判定をデータとして分析し、適切なサポートを可視化・自動化していく事で、これらの環境を改善が見込まれるものと思われます。

ウェブプラが考えるLMSへの期待

ウェブプラは、「マーケターを一人にしない」事を企業理念とし、デジタルマーケティングに取り組むすべての人に対して、知見や実務のサポートをオンラインで提供できるように尽力していきます。

これまで、自然言語処理からのチャットボット開発や統計基礎講座研修を行ってきたのも、上記の市場動向に対して必要になるであろうソリューションをサービス化する為の活動でした。

今後、マーケティングに関する様々な基礎知識や実務に必要とされる知見をオンラインコンテンツ化し提供していくための環境づくりに尽力することで、あらゆるマーケターの知見を共有化しながらマーケティングできる世界を目指していきます。