MauticとPardotとSATORIを使って思ったことをまとめてみた




Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on LinkedInEmail this to someone

この記事は、Mautic Advent Calendar 2016の22日目の記事です。ちなみに去年のconcrete5 Advent Calendarでは、ほぼほぼマーケティングオートメーション(以下、MA)の話をするという暴挙に出たわけですが、その数カ月後にはMauticの日本コミュニティも無事立ち上がりまして(僕は何もしてない…)。

今年は、Mauticの知名度が全国的に上昇した年だったのではないかと思います(僕は何もしてない…!)。

それに伴い、Mauticに関する記事もいくつか投稿してきましたが、仕事を通じてその他のMAツールにもいくつか触れる機会がありました。中でも「Pardot」と「SATORI」という、外資&国産ツールに関わらせていただく事があったので、その感想でもまとめてみようと思います。※間違いありましたらご指摘ください…。

まずはそれぞれの製品をさらっと紹介

オープンソースMA「Mautic」

多分今でも、MA界唯一のオープンソースツール。リードナーチャリング機能として「メール」「フォーム」「キャンペーン」「ランディングページ」「セグメント」の他、「ソーシャルモニタリング(Twitter)」や「ダイナミックコンテンツ」などの様々な機能を網羅します。

ダウンロードして自前のサーバーで利用するだけでなく、SaaSである「Mautic Cloud」を利用することができるのも特長の一つ。

顧客リストとなる「リード」の事は、「コンタクト」と呼びます。

セールスフォースが展開する「Pardot」

Pardotは、SalesForce.comが展開するMAツールです。Pardotという会社自体は2007年に創業していますが、2012年にExactTargetが買収。そしてそのExactTargetをSalesForce.comが2013年に買収されたことで、SalesForce.comとがっちり連携された戦術ツールとして販売展開されています。

機能としては、Mauticと同様の一般機能と合わせて、10以上のソーシャルメディアアカウントと連携し投稿管理などができる機能や、指定の検索ワード順位のモニタリング機能などもあります。プロモーションに関するあらゆる活動をPardot上で統合させようとする意志が見られます。

顧客リストとなる「リード」の事は、「プロスペクト」と呼びます。

国産MAツールの代表格「SATORI」

SATORIは、2015年9月設立の株式会社SATORIが展開する国産MAツールです。(ツール自体はそれ以前より展開)

設立後に総額約2億円の第三者割当を受けるなど国内でも注目度の高いツールの1つですが、集客面からサポートする機能を有すること。MAとしての基本機能とは異なりますが、SATORI内データを活用して他媒体でリターげティングしたり、他媒体データでターゲティング広告配信ができたりします。

顧客リストとなる「リード」の事は、「カスタマー」と呼びます。

MAツールとしての使い勝手をまとめてみると

各製品とも、様々なツールとの連携はカスタマイズも含め可能ですが、ここでは最大公約数的にMAの基本機能部分に関する感想をまとめてみます。

1. そもそも日本語対応

Mautic Pardot SATORI

バカな比較でごめんなさい。。Pardotは日本語対応してません。TOEIC低い僕にとってもそうなのですが、誰でもぱっと使えるか?で言うと、ホントはやっぱり日本語対応してあったほうが、誰でも使いやすいですよね。ただ2バイト文字が使えないわけではないので△。SATORIは国産ですので、そのあたりは全く問題ありません。

Mauticは、各国のコミュニティがTransifexでの翻訳を随時進めています。日本でも有志の方による翻訳が進められ、90%超対応をはしておりますが、ご協力いただける方の参加をお待ちしております。

2. リード情報のカスタマイズ

Mautic Pardot SATORI

MauticやPardotはカスタムフィールドをデータの方も含めて自由に作成・管理できますが、SATORIは固定フィールドとなるため、管理したいフィールドをしっかり計画しておく必要があります。とはいえ、BtoBマーケティングに必要なフィールドは一通りあるので特に困らないですが。

3. フォームやキャンペーンなどの自由度・実装しやすさ

Mautic Pardot SATORI

いずれもツールごとのクセは多少あるものの、特に前知識なく触ってみてもそれなりに行けました。ただしフォームをサイトに埋め込もうと思った場合、Pardotはクセが大幅に強くなります。

MauticとSATORIはJSで簡単に埋め込め、CSSでの装飾もそれなりに手軽。そもそもデフォルトでも行けるくらいですが、Pardotでデフォルトはかなりきつい上、フォームの日本語対応の手間も発生します。一度設定してしまえばよいのでしょうが、そこの効率化に少し時間を要する感じです。ただ、Mauticでいうキャンペーンにあたる「Engagement Studio」の見た目はちょっと可愛いです。

(引用:pardot.com)

またSATORIは、かなりシンプルに機能をまとめているので分かりにくさは感じませんが(むしろ使いやすい)、カスタマーの固定フィールド制限がフォームの項目にも影響されるので、情報取得に欲張りな方は注意が必要です。

Mauticは、機能とUIのバランスがホント優れているなぁ…としみじみ思うポイントです。

4. ユーザー権限管理

Mautic Pardot SATORI

どのツールも、マーケティングや営業など各部門にあわせたロールが用意されています。中でもMauticは、以前このブログでも取り上げましたが、その権限項目が詳細に設定できるため、◎としました。※ちょっと安定してないという噂もありますが。。

Pardotは「Marketing」や「Sales」などの職域で権限設定できますが、カスタムユーザーロール設定はUltimate Editionである必要があります。SATORIは「メール送信不可」「各機能削除禁止」など、機能で制限をかけるやり方になります。

5. サポート面

Mautic Pardot SATORI

オープンソースの性質上、Mauticはコミュニティサポートがメインという事で△。Pardotは代理店対応によりますが、コミュニティも一応存在します。SATORIは国産ベンダーなので直でサポートを受けられる事もあり、機能向上も含めて相談しやすいのがとても良いです。

6. その他、Mauticで気になったトコ

Mauticはバージョン2以降、だいぶ安定して各機能が使えるようになってきましたが、ソーシャルモニタリングがうまく機能しないという話も聞いたりもするので注意が必要。ただかなりの頻度でバグフィクスされていますし、まずはMAでを試しながら導入してみたい方はサクッと試してみるのが良いかと思います。

あと細かいところで、独自ドメインがあてられるかどうか?でして、

  • Mauticはホスティング版なら自分次第なのでOK
  • Pardotは独自ドメインOKだけどSSL適用不可(SSL領域はPardotドメイン)
  • SATORIは独自ドメイン不可

となっていて、ただこの辺は他のツールでも同様な気がするので、オープンソースとしての良さかなぁと思いました。

もっと詳細の機能比較については、SATORIのWebサイトにあがっていたのでそちらをご確認ください。


バズワードとしてのMAも少し落ち着き始めた頃でしょうか。今後はチャットボットやAIとの連携もどんどん進んでいくと思います。来年には機能比較とか単純にはできないくらい、それぞれが独自の進化を遂げているんでしょうね。それに期待しつつ、Mauticでいろんな技術との連携を楽しんで行きたいです。

明日は、Kuniyoshi Takenakaさんで「MauticとWordPress連携Pluginを作る(た)」です!

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on LinkedInEmail this to someone